運動会
食欲の秋
読書の秋
運動会の秋
その中でも私が恋焦がれ
待ちに待った娘の一大イベント
運
動
会
がついにやってこようとしていた
前に楽しみにしていた初めてのパパの日参観は
娘が当日熱を出し 参加できず虫の息になった私
今度こそはと 同じく一週間前に
美容院で髪の毛をカット
健康のためにチョコチョコ歩いてるので
運動も問題なし
服装も決めておいて
準備はバッチリ
娘の入場行進
娘の歌と踊り
何と言っても娘との親子競技
考えるだけでウキウキわくわくはしゃいでしまうアラサーの私
少しさばを読んでしまったが
ウボォーギンばりに思っていた
やってやるぜッ！！全開だぁー！！
そんななか運動会の数日前に息子が緊急入院した
細菌性の風邪
ママは病院に泊まり込まなければならず
運動会には間に合わない
当日は運悪くみんな用事があり息子を見てもらうことは出来ない
俺が一人でいくしかないッ！！
幼稚園からの運動会のお知らせを読んでいると
すっごい事細かくいろんなことが書いてある
私はそのプリントを読んだだけで
震えあがってしまった
やっぱり一人で行くなんて無理だ
ママは少しはママ友がいるみたいだが
私は誰一人知っている人もいない
お弁当も可愛いのを作ってやれないし
お弁当もどこで食べるのかも分からない
場所取りもしなければいけないし
皆パパやママが来る確率も高いだろう
やっぱりひとりでいきたくない
この小心者ぶり
そんなすったりもんだりがありはしたが
少し遠くに住んでいる私のおかんに頼んだことで
何とかママも行けるようになった
直前で息を吹き返した私だったが
諸事情により当日はみんな朝４時に起き
全ての準備を済ませ運動会場に向かった
しかし案の定着いた頃には娘は眠そうにしていた
いよいよ運動会の始まりを告げる入場行進
娘は眠いのか泣きまくっていた
待ちに待った歌と踊り
相当眠いのだろう 娘は終始ムスっとしたまま
途中たのしいお弁当の時間
横綱並みの量だ
お弁当を食べ終えるともうみんなぐったりしていた
そして恋焦がれた親子競技
直前に娘は言った
やっぱりママとやりたい
私は息をひきとりかけたが
ギリッギリの直前の直前で
娘と合意 何とか息を吹き返し 楽しく一緒に競技を終えた
こうして初めての運動会は過ぎていった
娘には早起きさせて大変な思いをさせてしまった
笑えない大変な一日だったが
将来きっと素晴らしい一日だったと笑える日が来るだろう
その夜 知らないうちに娘が寝ていた
相当疲れたのだろう 愛すべき寝顔だ
私の布団を占拠しど真ん中で寝ている
笑える日は意外と早くやって来た
娘よ 愛してるよ
